映画・バレエ・ミュージカルの感想をただつらつらと記録するKittyの忘備録。
基本的にネタバレです、あしからず。
コメント・TB歓迎です♪ でもSPAMが多いので承認制にさせてもらってます・・・。
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マリー・アントワネット


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歴史上のお話ってだけで無条件に見に行きました。こういうモノに弱いです、私。

一般的に知られてるマリー・アントワネットって、
「フランス革命のなか人々が飢え苦しんでるのに豪遊してた贅沢女」
っていう感じだと思います。

でもあらためて考えると、たった14歳でオーストリアから単独フランスに嫁いできて、もうそれだけで大波乱。
序盤に出てきたけど、ヴェルサイユ宮殿のバルコニーか何かにマリー・アントワネットが1人で立ってて、カメラがずーっと引いていって、ヴェルサイユの全景が映るシーン。
あそこ、彼女は孤独なんだな〜って感じがしたよ。

夫との子供がなかなかできず、自分のせいじゃないのに「お世継ぎはまだ?」とかたくさん嫌味を言われ・・・本当の味方はいない異国の地で、そういうストレスが積み重なった10代の女の子のなかで何かが切れた結果が「贅沢」だったのね。

だから、この映画のなかのマリー・アントワネットは、すごく愛すべき女性として描かれていたと思います。

最後に革命が激しくなってきても
「私は夫のそばにいます」
っていうところなんか、かっこよくさえ見えたよ。

キルスティン・ダンストは、こういう毅然とした女の人が似合うね。
映画(ま行) / comments(0) / trackbacks(0)
ディパーテッド


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予告を見た時から気になってた「ディパーテッド」。
「インファナル・アフェア」のリメイクなのは有名な話(私は知らなかったけど 笑)。

オリジナルとは違うラストなんだってね。「The Depearted」って題にふさわしく、死者がたくさん出ました。

レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンって聞いた時、マット・デイモンの方が純粋な警官に見えるんじゃない?って思ってたけど、見てるうちに2人とも素性を隠して、それぞれマフィアと警官になっている人っていうふうに見えて来たよ。

でね、ジャック・ニコルソンがそりゃもう本当に、なんていうの?ゴッドファーザー?そんなんに見えてすごかった。

そのジャック・ニコルソン演じるコステロって、すべての会話のコピーをビリー(ディカプリオ)に渡すって遺言があったじゃない?
これってコステロはビリーが完全にシロだと踏んだから?
それか単にビリーを気に入った?
はたまた、自分のネズミとして送り込んでいるコリン(マット・デイモン)のことも信用はしてなくて、何かの時のために同じような立場のビリーに託すと決めた?
・・・これじゃビリーはコステロに見抜かれてるって前提だなぁ。
あっ、ちょっと待った!
ビリーのお母さんが亡くなって埋葬される時、お花とかにまざって、コステロからのカードがあった!


ん〜、「すべてはコステロのみぞ知る」となってしまった。
謎解きは苦手でね。

私的にはクィーナン警部(マーティン・シーン)が死んじゃったのがショックでしたね。イギリスの語学学校の先生のマイケルに似てたしさ。

そしてビリーの最期があまりにも突然であっけなくて
「はい?」
とボー然としてしまった。
でもその撃たれたビリーが倒れて、エレベーターのドアが閉まらないのを見た時・・・
「渡辺徹@太陽にほえろじゃーん」
とちょっと笑ってしまったよ。
誰か同じこと考えた人いないかなぁ。

最後、ディグナム(マーク・ウォールバーグ)がコリンを撃ったのはなぜ?
私は単に、ついにコリンの素性を見抜いた or クィーナン警部の仇 かで消しに来たのかと思ったんだけど、一緒に見た旦那は、ディグナムのFBIかまた別の組織のネズミかも・・・と考えたみたい。
よくわからないけど、ディグナムが足跡や指紋が残らないようにして部屋に侵入しているのを見つけた時のコリン。たしかに落ち着いてたかも。モトから何かグルだったの?

考えすぎか・・・

インファナル・アフェアには、その辺詳しく描かれてるのかな?
今度見てみよ。
映画(た行) / comments(0) / trackbacks(0)
犬神家の一族


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一般的にどうかわかりませんが、私的には面白かったです。すっきりと犯人もわかったし。

有名な話だからストーリー云々は置いといて、私が「さすがだ〜」と思ったのは、佐清さんと静馬の二役をやった尾上菊之助。本当にさすがでした。
黙っていてもあの存在感はねぇ、やっぱ梨園だわ。
まぁ、佐清さんのマスクのせいもあるかも。でも終盤まで眼しか見えないのに、すごかった。眼は菊之助ならではの演技だわ。

「犬神佐兵衛の念です」みたいになった時の、仲代達矢が妙に面白くて、ちょっとふき出しちゃったよ(笑)。
あと、青沼菊乃の所に犬神三姉妹が押しかけていくところ。
富司純子、松坂慶子、萬田久子・・・。あなたたちはよくやった、えらい。
「仮面舞踏会ですか?」
とつっこみたくなるようなマスクとか、声を出さずに大爆笑。

そして脇を固める、中村玉緒、林家木久蔵、三谷幸喜・・・。
あぁ、見てよかった。

ツッコミどころばかり書いてますが、ミステリーとして、ちゃんと面白かったんです。ホントです。
映画(あ行) / comments(2) / trackbacks(0)
硫黄島からの手紙


いつのまにか公式サイトが2部作一緒になってました→コチラ

どうも私は日本を題材にした戦争映画が苦手っぽい。本当に戦争を知る人から見たら、きっととんちんかんどころか「けしからん!」なことばっかり考えていそうな気がする。

「父親たちの星条旗」も見ましたが、このクリント・イーストウッドの監督した硫黄島2部作のうち、どっちが好きかきかれたら「父親たちの星条旗」。
単なる好みの問題です。
「父親・・・」で描かれていたようなテイストの心の動きみたいなものの方が好みなんですね。

そういった意味では、「硫黄島からの手紙」では二宮和也の演じた西郷や、加瀬亮の演じた清水みたいな人物像が面白かったかも。

西郷はお国のために戦う気なんてサラサラなくて「こんな島、アメ公にくれてやる!」って普通に言っちゃう。
他にもそう思ってた人はいただろうなぁ。
戦争に行く前にお腹の子に向かって
「必ず生きて帰る」
って宣言するあたり、人間らしくてよかったわ。

清水の、元憲兵という西郷とは真反対のカタ〜イ立場から、自ら投降するという気持ちになるまでの変化は、この映画の中で結構見所だと思う。
あの時代のあの状況で気持ちを変えるのは、自分の気持ちにかなり正直にならないとできないことだと思うから。
捕虜として捕らえたアメリカ兵の母親からの手紙を読んで
「あの手紙は自分の母親の手紙と同じだった」っていう清水のセリフは、戦争を知らない世代の私たちでも理屈抜きで理解できた。
それに、「父親・・・」を見た時に、私も「アメリカ兵も日本兵と同じように考えてるのね」って思ったからね。

ってうかイーストウッドはそういうことを伝えたかったらしい。

ずっと触れてないけど、栗林中将(渡辺謙)やバロン西(伊原剛志)にもそれぞれドラマがありましたよ。ドラマは位にかかわらず、みんなにあるのよね。

正確には忘れちゃったけど
「本土で家族が少しでも長く安全に暮らせるのなら、我々がここを守る一日には意味があるんです」(by 栗林中将)は、見事に私の疑問に答えてくれました。
実は、負けるってわかってる(・・・みんな心の中ではそうかんじてたんじゃないかな)のに、なんであんなに過酷に戦ったんだろうってずっと思ってたから。
こういう答をイーストウッドが示してるってとこがなんともすごい。

戦勝国も敗戦国も、昔も今も、個人個人の気持ちっていうのは同じなのね、と思いました。
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